開発・設計 豆知識

電子機器ユニットの 開発/設計・製造フロー

  • 構想設計
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  • 機構設計
  • 製造・組立

ご存知の通り、電子機器ユニットは、現代の私たちの暮らしを支える重要な要素です。常日頃から触れている家電製品をはじめ、産業機器、医療機器まで、私たちの日常生活は電子機器ユニット無しには考えられません。当記事では、そんな電子機器ユニットの開発・設計フローについて一般的な流れをご紹介したいと思います。少しでも気になった方は、是非最後までご確認ください。

電子機器ユニットの 開発/設計・製造フロー の全体像

電子機器の開発/設計・製造にあたっては、企画・構想設計・詳細設計から製品化まで、重要なSTEPに沿って進められます。一般的な電子機器ユニットの開発/設計・製造フロー例の全体像をご紹介します。是非下図をご参考ください。(※開発する製品によってフローは細かく異なります。)

これらの一連の流れの中でも特に製品機能・品質に大きな影響を及ぼす「試作設計領域」に焦点を当て、重要な工程を詳しくご紹介します。

重要なSTEP:構想設計・仕様検討

構想設計・仕様検討の段階では、企画された電子機器ユニットの案に基づき、詳細仕様の検討を進めます。この工程でいかに求める機能要望を満たした構想設計を行うことができるかが非常に重要なポイントになります。そのため、この工程では、DR(デザインレビュー)を徹底して行い、「企画内容と構想設計に整合性があるか?」「要望を考慮するがあまり、無難な仕様となっていないか?」など細かく検証していきます。つまり、この工程は、ぼんやりと描いている製品企画内容を実際の形へと落とし込む工程といえます。

重要なSTEP:詳細設計・レビュー

構想設計で確定した仕様を基に具体的な回路設計、基板設計、機構設計など具体的な設計を進めていきます。例えば、回路・基板設計の領域では、ノイズ対策・発熱対策によりいかに開発する電子機器ユニットが安定的な動作を実現できるかが大きく関わってきます。機構設計の領域では、電子機器ユニットの小型化や軽量化、さらには強度面まで関わってきます。つまり、詳細設計・レビューの段階では、開発する電子機器ユニットの品質に直結する工程といえるのです。

重要なSTEP:試作品製造・評価~試作フィードバック

試作品の詳細設計まで完了したら、製造・評価に入っていきます。試作製造を行った後、通電検査・破壊試験・塩害試験・信頼性試験(リーク試験、防塵・防水試験、耐久試験、耐候試験、加速試験 等)など幅広い試験を行い、製品に問題ないか確認を行います。

そして、この製造・評価を経て、試作品に問題がないか、どこを改善すべきかといったフィードバック、設計データの修正に移っていきます。この工程は特に開発する電子機器ユニットの量産化を実現する上で、欠かせない工程であるといえます。

以上が、製品機能・品質に大きな影響を及ぼす「試作設計領域」における重要なSTEPとなります。この試作設計領域を経た後、「では、量産化していくにあたり、どのようにコストダウンを行うか?」など具体的な製品量産に向けて動いていくのです。

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