開発・設計 豆知識
IoT機器開発・設計における通信方式選定の基礎
- IoT機器
IoT機器・システム開発において、通信方式の選択は非常に重要な要素です。具体的には、Wi-FiやBluetooth、LTE通信のどの通信方式を選択するかにより、その他のデバイス仕様などにも大きな影響を与えます。そこで、当記事では、IoT機器・システム開発における通信方式の選定についてのお役立ち情報をお届けします。
通信方式決定において考慮すべき点
では、具体的にIoT機器・システムの通信方式を決定する際には、どのような点を考慮すべきなのでしょうか。
当然のことではありますが、通信方式を決定する際には、主に下記の3点を注視することが重要です。
①通信コスト
②通信距離
③消費電力
これらをしっかりと考慮した上で、通信方式を決定しないと、「想像以上に通信コストがかかる…」「求められる通信仕様を満たせない…」なんてことにも陥りかねません。
各通信方式の特長
では、具体的に主な通信方式の特長を下記にて表形式でご紹介します。是非、IoT機器・システムの通信方式を考慮する際のご参考としていただけますと幸いです。
Wi-Fi
Wi-Fiは広範囲な無線LAN技術です。IoT機器・システム開発においては、その高速な通信速度と広い通信範囲が強みです。一般的には、屋内環境での利用が多く、多くのデバイスとの同時接続することが可能です。ただし、Wi-Fiモジュールは比較的多くの電力を消費する上、セキュリティにはやや不安が残ります。
Bluetooth
Bluetoothは近距離通信に特化した無線技術です。低電力で動作しますが、通信距離はもちろん、通信速度にも制約があります。近接したデバイス間でのデータ共有や制御に最適な方式といえます。
LTE通信
LTE通信は携帯電話のネットワークを利用した広域通信技術であり、その高速な通信速度と広い通信範囲が強みです。IoTデバイスがリアルタイムでのデータの送受信を必要とする場合や、移動体通信が必要な場合最適といえます。ただし、電力消費が比較的大きく、通信コストも発生します。
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