開発・設計 豆知識
産業車両用バッテリーのコストダウン・機能向上でお困りではありませんか?
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産業車両において、動力源であるバッテリーの性能とコストは、運用効率に直結する重要な要素です。従来の鉛電池に代わり、近年注目されているリン酸鉄リチウム(LFP)電池は、その優れた特性により、多くの産業車両メーカーでも導入が進んでいます。当記事では、そんな産業車両用バッテリーに関する最新情報と、コストダウン・機能向上につながるお役立ち情報をご紹介します。
鉛電池とリン酸鉄リチウム(LFP)の違い
バッテリーを選ぶ際、多くの方がまず思い浮かべるのは鉛蓄電池かもしれません。一方で、上述の通り、昨今注目を集めているのがリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーです。リン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーは、鉛蓄電池と比較して、長寿命、軽量、急速充電に対応、そして安全性が高いなどをはじめとした多くのメリットを持っています。下記にて各々の違いをまとめています。是非、ご参考ください。
比較項目 | 鉛電池 | リン酸鉄リチウム(LFP)電池 |
サイクル寿命 | 約700回 | 約3500回 |
実態寿命 | 2〜4年 | 5〜10年 |
フル充電にかかる時間 | 8時間 | 2時間 |
充電効率 | LFP電池の約2倍以上 | 鉛電池の約半分以下 |
都度充電 | 寿命が短くなるため禁止 | 可能 |
低温効果 | -5℃以下で稼働が半減 | -20℃でも正常に動作 (ナトリウム電池は-40℃での放電が可能) |
安全面 | 充電時に希硫酸などのガスが発生するため、換気が必要 | 揮発物ゼロで安全性が高い |
こちらの比較表をご覧いただくと分かる通り、鉛電池と比較し、リン酸鉄リチウム(LFP)電池は各方面で優れているといえます。
ただし、多くの企業様では、『リン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーは高価である…』と認識されており、価格面を考慮して使用を避けているケースも多いのではないでしょうか。
当社が取り扱うリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーでコストダウン可能!
国内外1000社以上の調達ネットワークを保有する当社では、中国メーカー(上海平野製)のリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーをメインに取り扱っています。国内外の大手産業車両メーカーにも採用されている、リン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーです。そんなリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーの特長をご紹介します。
特長1. 一貫した技術体制により、確かな安全性を担保します!
リン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーは大きく、BMS技術・充電技術・充電セル・Assy技術の4つの分野に分類することができます。当中国メーカーでは、内製化を重視して設計・製作を行うことで、トラブルが発生した際の責任の所在を明確となるようにしています。これにより、確かな安全性を担保します。
特長2. 国内にサービス拠点があるため、迅速な技術サポートができます!
当中国メーカーは、国内(大阪、名古屋)にサービス拠点を構えているため、国内での迅速かつ手厚いサポートが可能です。海外メーカー製品に対する不安を解消し、安心して導入できる体制が整っています。
特長3. 最先端のBMS(バッテリーマネジメントシステム)を活用できます!
独自のAIと遠隔情報管理システムを搭載したBMSにより、電池使用の安全と保守管理を容易にします。さらに、バーコードをスキャンするだけで電池状態が一目で分かるシステムも提供されており、日々の運用管理が格段に効率化できます。
特長4. 豊富な実績と車両搭載認証試験への対応:多様な用途での活躍
当中国メーカーでは、FMEA安全設計、熱管理設計、防水防塵設計(IP54)など、多岐にわたる安全対策を講じています。これにより、厳しい車両搭載認定試験にも対応可能です。実際、2003年からは大手国内メーカーの量産車載電池として日本およびEUで販売実績があり、国内外でも高い信頼性を誇っています。
特長5. 環境に配慮したバッテリーなので、再利用が可能です!
当製品は、環境対応を重視し、解体作業なしで再利用可能です。使用済みの電池パックは、再利用エネルギー貯蔵コンテナ(500KWH)やコンパクトエネルギー貯蔵システムとして活用されています。これは、バッテリーのライフサイクル全体を考慮した、持続可能な社会へも大きく貢献します。
産業車両用バッテリーのことなら、SST設計開発センターまでお問合せください!
電子機器ユニット受託開発・製造センターを運営するSST設計開発センターでは、リン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーをはじめ、幅広い産業車両用バッテリーの調達を承っています。少しでも気になった方は、お気軽にお問い合わせください。
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