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優良な絞り加工業者を見極めるための確認点

  • 板金加工

絞り加工の加工業者を選定するうえで、技術力と実績、提案力や生産体制など様々な要素を考慮する必要があります。本記事では、優良な絞り加工業者を見極めるための確認点についてご紹介します。

絞り加工の選定でよくあるお悩み事

絞り加工を外注する際、供給能力不足がよくある課題として挙げられます。また、試作の場合、納期が数か月かかることで評価等が進みにくく、試作後の修正にすぐ対応できない場合があるなどの課題もあります。大型絞り加工や深絞り加工となると、技術的な難易度が上がるため対応が難しい業者があります。

また、絞り加工は工程が複数にわたるため管理工数が膨大になる点も問題として挙げられます。よくあるケースとしてプレス加工のみ対応し、洗浄や熱処理は別業者手配となる場合があります。そのため、発注側が横持ちを管理する負担が増え、間接コストが上昇します。

さらに提案不足も、多くの設計者が直面する課題です。加工業者が図面通りにしか作れず、加工改善の視点が提示されないことがあります。その結果、本来可能なコストダウンの機会を逃してしまいます。以下に、絞り加工業者を選定する際のポイントについてご紹介します。

絞り加工業者を選定する際のポイント

加工の対応領域

まず確認すべき点は、その業者が対応できる絞り加工の技術的な広さと深さについてです。単純な円筒形のカップ形状であれば、多くのプレス加工業者が対応可能かもしれません。

しかし、直径に対して深さが深い「深絞り加工」となると、技術的な難易度が格段に上がります。深絞り加工は材料の流動制御が難しく、割れやシワが発生しやすいため高度な技術が必要です。

>>【関連記事】「大型絞り加工」で避けて通れないしわ・割れの発生メカニズムと具体的な対策

また、円筒形だけでなく、角絞りや異形絞りといった複雑な形状への対応力も重要になります。材質に関しても、一般的な鉄やアルミだけでなく、ステンレス等の難加工材への対応を確認する必要があります。特にステンレスは加工硬化しやすく、金型の設計や潤滑油の選定に専門的なノウハウが必要です。

>>当社の大型絞り加工についてはこちらから

提案力(VA・VE提案)

優れた絞り加工業者は、単に図面通りに作るだけでなく、VA・VE提案といった設計の改善提案を行うことが可能です。例えば、「ここのR(半径)を少し大きくすれば、工程数を減らせる」といった形状変更の提案です。

絞り加工では、角のRが小さいほど材料への負担が大きく、工程数が増える傾向にあります。製品の機能に影響しない範囲で形状を緩和することで、大幅なコストダウンが可能になります。このような設計段階での改善提案をできる業者を選定することによって、工数やコストの削減を行うことが可能です。

二次加工・一貫対応

絞り加工で作られた部品は、プレス加工だけで完成となることは少なく、多くの場合、余分な部分を切り取るトリミングや、油分を除去する洗浄工程が必要不可欠です。

また、加工硬化によって素材が硬くなっているため、熱処理(焼き鈍し)を行うこともあります。さらに、防錆や美観のために、メッキや塗装といった表面処理を施すケースも非常に多いです。これらの後工程を一括で引き受けてくれる業者は複数業者に依頼する横持ちの手間が省け、工数とコストの削減が可能です。

当社の絞り加工事例のご紹介

ターンテーブル

本事例は、ターンテーブルに使用される大型絞り形状の板金部品の加工事例です。

従来は量産部品を主力とするメーカーにて板金加工を行っていましたが、試作対応は優先度が低く、納期に約60日を要していました。そのため、開発スケジュールに間に合わず、試作部品の納期遅延が大きな課題となっていました。

そこで、1,000社以上の部品調達ネットワークを有する当社へご相談をいただきました。当社では単品・小ロット品にも柔軟に対応できる体制を活かし、試作型(樹脂型)を用いた加工方法をご提案。これにより加工工程を大幅に短縮し、納期は14日間での対応を実現しました。さらに、型費の削減にもつながり、トータルコストとして従来比約60%のコストダウンを達成しています。

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ドレンパン

本事例は、ドレンパンの加工事例です。

深絞りによる一体加工を少量から対応できるメーカーが見つからず、調達先の選定においてお客様は大きな課題を抱えていました。

そこで、多様な加工方法に対応可能な当社へご相談をいただきました。当社では単品・小ロットからの深絞り一体加工に対応しており、本件では海外での組立工程を考慮し、国内で加工を完了させた後、輸出まで一貫して対応しました。これにより、品質を確保しながらスムーズな部品供給を実現しています。

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絞り加工ならワンストップ部品加工センターにお任せください

今回は、優良な絞り加工業者を見極めるための確認点についてご紹介しました。ワンストップ部品加工センターを運営するSST設計開発センター株式会社では、大型絞り加工や深絞り加工などさまざまな絞り加工に対応しております。また、当社の1000社を超える独自の部品加工ネットワークを活かし、設計から加工まで一貫して対応いたします。お困りの方はお気軽にご相談ください。

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