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試作板金において重要なポイント

  • 板金加工

試作板金とは?

試作板金とは、精密板金などにおいて、量産に入る前の製品の形状や仕様を確認するために行われる板金加工です。

試作板金ではスピード、設備の充実、人員の確保が重要で、イニシャルコストの削減が求められる場合もあります。

試作板金の概要

試作板金は、量産や本生産に入る前に製品の形状、機能、仕様を確認するためのもので、通常は単品や少量生産で対応されます。開発や設計の過程で必要不可欠な試作板金は、製品の生産スピードに大きな影響を与えます。試作板金では、量産時に求められる精密さとは異なる点が多く、特定の要件が優先されます。

試作板金と量産板金の違い

試作板金と量産板金では、目的や生産スピード、コストが異なります。試作板金は多品種少量生産でスピードが求められ、一方、量産板金では一つの製品を大量に計画的に生産することが重視されます。

生産コストは、試作板金の方が高くなる傾向にありますが、量産板金は効率的な生産によりコストが抑えられます。また、試作板金は製品の形状や仕様確認が目的であり、量産板金はその試作品に基づいて大量生産することが目的です。

試作板金に求められる要件

スピードと正確性

試作板金で最も重要視されるのはスピードです。見積もりから納品までのプロセスが最適化され、すべての工程が円滑に進むことが求められます。

また、加工スピード向上のためには工程削減や不良品の削減も重要です。同様に、正確性も重要で、量産を前提とした試作では量産品と同じレベルの精度が必要です。

複数製品の同時製作能力

試作板金では、異なる複数の製品を同時に製作できることも重要な要件です。

試作を依頼する会社の設備や人員が充実しているか、また技術的な対応力があるかが選定のポイントとなります。プログラム処理のスピードも同時に重要視されます。

量産を見据えた設計・製作

試作板金は量産を見据えた設計である必要があります。曲げ加工後に追加の加工が必要な場合や、精度が厳しくばらつきがある製品は、量産時にコストが増加する可能性があります。

そのため、試作段階で量産に適さない形状があれば、修正が必要です。

ワンストップ部品加工センターでは、1000社を超える独自の加工ネットワークにより、どんな試作板金に関する案件でも、安心して任せていただけるような体制を整えております。

また、設計段階の形状・材質・素材 転換提案による、納期・品質のお悩み解決提案も積極的に行っています。

「とにかく急ぎで部品が欲しい…」という方は、お気軽にご相談ください。

板金加工事例

ドレンパン

こちらは、ドレンパンの加工事例です。深絞り一体加工を少量で対応できるメーカーが見当たらず、お客様は非常にお困りでした。

そこで、あらゆる加工に対応することができる当社へ相談をいただきました。当社では、もちろん単品・小ロットからの深絞り一体加工に対応しており、納品先は海外で、製品の組み立てを国外でする必要があったため、国内で加工後、輸出を行いました。

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制御盤筐体

こちらは、制御盤筐体の加工事例です。出図から評価開始までわずか14日しかなく、他社に加工依頼をすると納期が1か月かかるため海外への納品に間に合わないと、お困りでした。

そこで、海外とのOut-outの対応実績がある当社にご相談をいただきました。当社はOut-outでの安定供給が可能であり、平均12~14日で対応できます。特に大型絞り板金においては、短納期対応が可能であり、出図が遅れても納期前倒しで柔軟な対応ができることから、お客様からは好評をいただいています。また、開発と図面の製作が同時進行しており、その迅速な対応力も評価されています。

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ワンストップ部品加工センターを運営するSST設計開発センターでは、1,000社を超える独自の加工ネットワークを活用し、新製品の開発・設計段階から対応できると同時に、最適な製作方法の提案まで行っております。お困りの方は、是非ご相談ください。

板金加工は当社にお任せください。

試作板金加工は、ワンストップ部品加工センターにお任せください

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どんな開発案件も、設計からワンストップ対応致しますので、板金/プレス試作・量産加工先をお探しの皆様、是非一度当社にご相談ください。

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