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ポンチ絵から図面起こしによる工数削減

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部品加工において、頭の中のイメージを図に起こしたり、図面作成の前段階として「ポンチ絵」を使用することは多くあります。ポンチ絵は設計の効率化やコミュニケーションの円滑化など多くのメリットがありますが、正確な図面と比較して詳細が伝わらないなどデメリットもあります。

ワンストップ部品加工センターを運営するSST設計開発センターでは、ポンチ絵から図面起こしをすることができるため、お客様の工数を削減することができます。

本記事では、ポンチ絵の役割から図面起こしをするメリットなどについてご紹介します。

部品加工におけるポンチ絵の役割

部品加工においてポンチ絵は、正式な図面が完成する前の初期段階で使用されます。寸法や形状のイメージを手早く伝えることができるため、打ち合わせや仕様検討の場でスピーディに意思決定を進めることが可能です。特に、設計変更が頻繁に発生する加工現場では、図面ではなく、ポンチ絵を用いることで柔軟かつ効率的な対応が可能となり、結果的に工数削減や納期短縮にも繋がります。

ポンチ絵だと起こりやすい現場の問題

ポンチ絵はアイデアを素早く形にするには優れていますが、現場の混乱や問題を引き起こす場合もあります。以下に、ポンチ絵のみだと発生しやすい加工現場の課題についてご紹介します。

寸法の読み違いによる加工ミス

ポンチ絵では、手書きの曖昧な寸法や略記号が使われることが多く、現場での解釈に差が生まれやすくなります。その結果、意図しない形状や寸法で加工されるリスクが高まります。

また、加工が完了してから不具合が発覚すると、再製作や手戻りが発生し、納期遅延やコスト増加の要因になるため、正式な図面起こしを行うことで、寸法や形状の明確化が図れ、現場との認識のずれを回避することができます。

加工指示が伝わらず品質のばらつきが発生

ポンチ絵には加工条件や表面仕上げ、使用工具の指定などが記載されていないことが多く、現場が独自判断で加工を行う場合があるため、加工精度や仕上がりにばらつきが出やすくなり、品質トラブルの原因となります。図面化により、加工条件を明記すれば、製品の品質を一定に保ちやすくなり、後工程での不具合リスクも抑制できます。

ポンチ絵を図面起こしするうえでのメリット

当社では、ポンチ絵から図面起こしができることでお客様が詳細を把握していない状態でも図面起こしができることで工数の削減が可能です。以下にポンチ絵を正確に図面起こしすることで得られるメリットについてご紹介します。

全体工程の工数削減とコスト最適化

ポンチ絵から正確な図面を作成することで、全体の工数とコストの削減が可能です。図面起こしによってポンチ絵の段階で伝えきれない曖昧さが解消されるため、加工現場での確認作業等を削減し、手戻りや再加工の手間を低減します。

品質管理の徹底と製品不良率の低減

正確な図面は、寸法公差などが明確に定義されているため、求められる精度、品質を満たす部品を製作することが可能です。

そのため、ポンチ絵のみの状態だと発生しがちだった不良品の発生率を大幅に下げることができます。不良品が減少すれば、再生産にかかるコストや時間を削減でき、生産効率が向上するため、正確な図面の作成は加工現場において非常に重要です。

部品加工のことならワンストップ部品加工センターにお任せください

今回はポンチ絵から図面起こしによるメリットについてご紹介しました。ワンストップ部品加工センターを運営するSST設計開発センターでは、ポンチ絵から図面起こしができることで様々な高精度な加工のお問い合わせに短納期で対応することが可能です。お困りの方はお気軽にご相談ください。

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