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デザイン設計から相談できるものづくりパートナー ―SSTの設計支援とは―
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製品の開発において、機能やコストなどの重要な要素は試作の前段階である設計フェーズで決まります。もしこの段階で適切な検討ができていなければ、試作を繰り返しても課題は解決せず、開発期間やコストが増大する可能性があります。本記事では、試作前のデザイン設計の重要性と、設計段階から伴走するSSTの設計支援について解説します。
試作の前に、デザイン設計で押さえておくべきこと
試作前の設計段階で、使い勝手・構造・コストの大半が決まる
製品開発において重要なのは、試作そのものではなく、その前段階で行われる設計検討です。デザイン設計の段階では、製品の使われ方や構造、部品点数、製造方法、組立方法などを検討します。これらの要素は、完成品の品質だけでなく、製造コストや量産時の効率にも大きな影響を与えます。
試作はスタートではなく、設計の答え合わせである
しかしながら、多くの企業では「まず試作をしてみる」という考え方で開発が進むことがあります。本来試作とは開発のスタートではなく、設計内容が正しいかどうかを検証するための工程です。
設計が十分に検討されていない状態で試作を行うと、試作品の評価結果に基づいて何度も設計変更が発生します。その結果、試作回数が増え、コストや時間が膨らんでしまいます。
一方で、設計段階で構造や機構をしっかり検討しておけば、試作は「設計の答え合わせ」として機能します。つまり、試作の目的は設計の精度を確認することであり、試作を繰り返すこと自体が目的ではありません。設計段階の質を高めることが、開発全体の効率化につながります。
デザイン設計とは「見た目」だけではない
意匠だけでなく、使われ方・量産性・メンテナンス性まで含めた上流工程
デザイン設計と聞くと、製品の外観や見た目を決める工程をイメージする方も多いかもしれません。しかし実際のデザイン設計は、単なる意匠設計ではなく、製品構造、量産性まで含めて検討する上流工程です。
例えば、操作性を考慮した形状設計や、組み立てやすい構造の検討、メンテナンス時に部品交換が容易な構造などもデザイン設計の重要な要素です。さらに、加工方法や材料選定を踏まえた設計を行うことで、量産時のコスト削減や品質安定にもつながります。
このように、デザイン設計は単に「形を作る作業」ではなく、製品全体の価値を左右する重要な工程と言えます。
設計と加工が分断されることで起きる失敗例
製品開発においてよく見られる課題の一つが、設計と加工の分断です。設計会社が図面を作成し、その図面をもとに加工会社が試作や製造を行うという分業体制は一般的ですが、このプロセスでは設計段階で製造の視点が不足することがあります。
例えば、図面上では成立していても、実際の加工では難しい形状になっているケースがあります。また、量産時に組立が複雑になり、作業効率が大きく低下することもあります。このような問題は、設計段階で製造視点を取り入れていれば回避できる場合が多くあります。
設計と加工が連携していないと、試作後に問題が発覚し、設計変更や工程変更が必要になります。その結果、開発期間の長期化やコスト増加につながる可能性があります。
SSTのデザイン設計支援でできること
ワンストップ部品加工センターを運営するSST設計開発センターでは、試作・量産までワンストップ対応できるのみならず、その前段階であるデザイン設計から参画することができます。以下にて当社がデザイン設計で支援できることをご紹介します。

①製品コンセプト整理
SSTでは、図面が完成してからの試作だけでなく、製品コンセプトの整理から支援することが可能です。新製品開発では、「何を実現したいのか」「どのようなユーザーが使うのか」「どのような環境で使用されるのか」といった基本的なコンセプトを明確にすることが重要です。
これらの要素が曖昧なまま開発を進めると、設計の方向性が定まらず、開発途中で仕様変更が発生しやすくなります。当社では、開発の初期段階からコンセプト整理を行い、設計の方向性を明確にすることで、効率的な製品開発をサポートします。
②構想検討、機構・構造を踏まえたデザイン設計
当社の設計支援では、単に外観デザインを作成するだけでなく、機構や構造を踏まえた構想検討を行います。製品の機能を実現するための機構設計や、強度・耐久性を考慮した構造設計を含めて検討することで、実現可能な設計を構築します。
また、加工方法や材料選定を考慮した設計を行うことで、試作や量産の段階で発生しやすい課題を事前に回避することが可能です。このように、設計と製造の両方の視点を取り入れることで、実用性の高い設計を実現します。
③試作・量産を前提にした設計支援
SSTの設計支援の特徴は、試作や量産を前提にした設計を行う点にあります。設計段階から加工方法や組立工程を考慮することで、試作時のトラブルを減らし、量産への移行をスムーズにします。
例えば、部品点数を減らす構造設計や、組立作業を簡略化する設計を行うことで、量産時のコスト削減や品質安定につながります。また、試作段階で得られた知見を設計へフィードバックすることで、製品完成度を高めることも可能です。
このようにSSTでは、設計から試作、さらには量産までを見据えた支援を行っています。図面が完成していない段階でも相談できるパートナーとして、製品開発の初期段階から伴走し、より効率的で実現性の高いものづくりを支援します。
図面や仕様が固まっていなくても、お気軽にご相談ください。
「まだ正式な図面がない」「頭の中のイメージしかない」という段階でも、全く問題ありません。SSTでは、お客様のラフスケッチや、あるいは口頭で説明していただくだけのアイデアからでも、製品開発をスタートできます。
私たちは、お客様との対話を最も重要だと考えています。まずは話すことから始めましょう。 経験豊富な担当者がお客様の想いや解決したい課題を丁寧にヒアリングし、アイデアを具体的な形にするための最適な道筋を一緒に見つけ出します。